ドローンスクールの資格商法にだまされないための基礎知識

ドローンを飛ばすには資格や免許が必要?

事あるごとにドローンを飛ばす資格や免許が必要なのかという質問の答えてきましたがドローンムービーズが運営する埼玉のドローンフィールドSG-ARAKAWAの利用者さんからも「ドローンスクールの宣伝にだまされた」「もっと早くドローンムービーズを知っていれば」などの声が多く寄せられているため「ドローンスクールの資格商法にだまされない基礎知識」というまとめ記事を記載します。

決論から言いますと、
ドローン資格」=「民間団体資格」
ドローン免許」=「法的な免許は存在しない」
ドローンを飛ばすために守らなければいけない法令順守とドローンを飛ばすために国土交通省航空局に申請するという手順を踏めば、誰でもドローンを飛ばすことができるのです。

良く聞く国土交通省認定スクール

ドローンスクールのサイトや宣伝などで耳にする「国土交通省認定スクール」とは?

一定の要件を満たして申請、受理されると国土交通省のホームページに掲載されます。これを以って認定スクールと謳います。
令和4年6月現在、掲載されているスクール数は1,349件、スクールを管理する管理団体は81団体あり共に増加傾向にあります。

この管理団体と講習スクールの関係はどのようなものか?
コンビニに例えると解りやすいです。
管理団体は、セブンイレブンやローソンの本体でスクールは、その下にぶら下がるフランチャイズ加盟店です。管理団体は、認定料や証明書の発行手数料、加盟店手数料などで運営しています。
認定スクールを謳うスクールのホームページを見ればどこの管理団体に所属しているか一目瞭然です。

ドローンスクールの資格商法

日本は資格商法大国と言っても過言ではない程、様々なジャンルで存在します。
ドローン業界も同じでドローンというニッチな業界の中で驚くほどの種類の資格と謳われている資格があります。資格商法が悪いとは言いませんが法的な効力がないものをあたかも資格がないとドローンを飛ばすことができないと言った内容のスクールが目立ちます。

免許制度が導入される前に資格を取得すると優遇される
ドローンには免許が必要です
包括申請を取得するには資格が必要
ドローンパイロットが足りません
年会費を払わないと資格が喪失します
国土交通省認可ドローン免許

書くときりがないほど虚偽の広告が目立ちます。
以下に解説します。

 

免許制度が導入される前に資格を取得すると優遇される

現在検討されているレベル4(一等操縦ライセンス)免許制度(国家試験)が導入されるときに要件を満たした管理団体下での受講修了者は実地試験が免除されると言われていますが、どの管理団体が該当するかは決まっていません。従って今、スクールを受講すれば優遇されるという文言を信じてはいけません。
一等操縦ライセンスは一部の人しか必要のないライセンス。自動車免許に例えるなら大型二種や大型特殊免許のようなものです。通常の撮影業務などでは全く必要がないものと捉えています。


レベル4飛行の実現に向けた新たな制度整備等

ドローンには免許が必要です

冒頭でも書いたように「資格」も「免許」も必要ありません。
必要なのは6月20日以降から機体重量が100gを超えるものは機体登録が義務付けられること、20日以降の機体登録時はリモートIDというものを機体に着けなければ飛行させられない。19日までに申請受理番号がもらえればリモートIDの搭載は免除され3年後の更新時にもリモートID搭載は免除されます。登録完了時に付与される機体番号をドローンに天地3ミリ以上で張る。

航空法などによる飛行ルールを厳守し飛行許可申請が必要な場所での飛行は国土交通省航空局のDIPSというサイトで申請し許可を得る。

ドローン登録システム

ドローン情報基盤システム – DIPS – 国土交通省

全国飛行承認許可(包括申請)を取得するには資格が必要

ここまでくると詐欺!
まず前提として包括申請するにはドローンの利用目的が趣味では申請できません。個人、法人問わず業務でドローンを飛行させる人しか申請できません。飛行時間10時間以上で国土交通省の飛行技術指針にある飛行方法ができれば申請できます。ただし、この飛行指針にあるGPSをオフにした状態もしくはGPS機能のないドローンでの練習が必要になります。この練習ができる機体は限られているために通常はスクールを受講して練習するのが一般的です。
ドローンムービーズでのスクールも条件に該当する機体を使用しています。
因みにドローンムービーズはどこの管理団体にも属さず国土交通省の飛行指針を踏襲した内容で日頃、撮影業務に携わる飛行経験、知識豊富なプロが指導してます。
練習場はドローンフィールドを運営しているのでスクールから日頃の練習までフォローしています。
埼玉のドローンフィールドSG-ARAKAWA

ドローンパイロットが足りません

ドローンスクールを受講すれば人材不足なので就職できる、独立開業できる。よく見かける広告の文言です。たかが10時間の練習で満足に飛行させられますか?経験のない人が就職できますか?
仮に就職できたとしても賃金は???
得意を売り買いするココナラというサイトでドローンで検索してみてください。
400件以上の仕事募集者が登録しています。
しかも最安値1フライト5,000円
何を言わんとするかお解りかと。

SG-ARAKAWA利用者様の声

この記事を書く経緯となったのがドローンムービーズが運営する埼玉のドローンフィールドSG-ARAKAWAの最近、会員になられた利用者様の声である。
口々に「説明で騙された」「広告に嘘がある」「ドローンを飛ばす資格などいらないじゃないか」などスクール受講時の説明に虚偽があることが解りました。調べない方も悪いという意見もありますが、国土交通省認定スクールなどを謳い説明されれば信用してしまいますね。これぞドローンスクールの資格商法だと思った次第です。ドローンに夢を抱くのはスクール受講生に限らずスクール運営者も同じことが言えると考えています。実際、会社を辞めスクール運営者になった人を知っていますが退職金を費やした挙句、初年度の受講生3~5人程度。運営能力の問題もありますが。運営者もドローンスクールの資格商法の餌食になったと言っても過言ではありません。

まとめ

ドローン産業は上昇傾向にあります。
産業規模の数字に惑わされることなく国土交通省航空局の資料を調べてスクール選びをしていただきたいと思います。スクールを管理する管理団体も配下のスクールの宣伝に目を向けて是正してもらいたいものです。このニッチな業界でフランチャイズ本体が81もあるというのは。。。
お解りですね!!
空を飛ぶものは墜落します。
リスクの高いものだと認識し安全に飛行させられるスキルを身に着けていただきたいと思います。そしてドローンで自立して生計を立てることは容易いことではないことを覚えておいてください。
SG-ARAKAWAにはドローンで生計を立てている方が日々練習に訪れています。
ドローンは飛ばした分だけうまくなります。

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